破産者マップ
ここ何日かネット上で局所的に話題になってますね。
過去の破産者の個人情報(氏名・住所)がグーグルマップ上にマッピングされて誰でも閲覧が可能なサイトのようです。
誰がどのような目的で運営しているのか気になるところですが・・・
そもそも、どうして破産者の個人情報を把握できるの?という疑問を持たれる方もいらっしゃると思います。
実は破産手続きを開始した際、裁判所によって免責が認められた際には国立印刷局が発行している官報に掲載される事になっております。
(この辺りの細かい表現、専門家では無いので間違っていたらごめんなさい。)
そして官報は紙媒体だけでなくインターネットでも公開されており
誰でも無料で直近30日分の閲覧が可能です。
それ以前の官報をネットで閲覧するのは有料サービスとなっております。
この点は自己破産という制度を利用する際のデメリットとして挙げられます。
ですが実際に定期的に官報をチェックする人はほとんど存在しない訳で、破産予定の私もこの点はほとんどデメリットとして捉えていませんでした。
話を破産者マップに戻すと、恐らくサイト管理者はインターネット版官報からデータを収集して転載、マップ上に反映させているのだと考えられます。
では、官報の転載は問題ないのでしょうか?
-------以下 インターネット版官報より転載-------
適切なご利用について
当サイトのご利用に当たり、次の行為を行わないでください。
営利を目的として利用する行為
第三者の権利・利益を侵害する一切の行為
法令に違反する行為
検索ロボットやクローラ等によるデータ収集行為
不正アクセスを試みる行為、その他サイトの運営を妨害する行為
-------転載 以上-------
うーん・・・微妙ですね。
「第三者の権利・利益を侵害する一切の行為」
という点が最も引っかかってきそうではありますが。
破産者の忘れられる権利の侵害、には当たってくるのでは無いでしょうか。
この辺りは専門家の意見を伺いたい所ですね。
とにかく、いち破産予定者からすれば迷惑極まりないサイトであるのは間違いないです。
そもそも「自己破産」という制度自体が話題になってメディア等で語られる事自体が好ましくないと個人的には思っています。
じゃあブログなんてやるなってツッコミが来そうですが・・。
一応ホットな話題という事で触れさせていただきました。
この問題がどの程度炎上するのか、サイトは今後どうなっていくのか。
経緯を見守りたいと思います。